2019年9月東京エリアDebian勉強会

最終更新日時:2019-09-21 23:53

初版公開日時:2019-09-21 23:53


今日は東京エリアDebian勉強会を開催しました。もくもく会ということもあり参加者は3名です。もくもく会=セミナーなし=自習になります。ただ、最近のOSS情勢を情報交換して3時間が終わる感じでもありました。数カ月に1度はDebianやOSSに関する情報交換を定期的に行うのは悪い話ではない気もします。


今回はuimとanthyのDebianパッケージのメンテナンスにかかわっているknokさんにいろいろ過去の話を教えてもらいました。あとはanthy-agentコマンドの存在も教えてもらいました。


雑談の話題で出たのは、辞書は買えばいいよという派は結構多いらしいということです。また、日本語の入力・変換の技術的な歴史をまとめた文書や論文がないかもしれないということで、最近止まっていた日本語処理の開発に人が再度動き出すにも昔の失敗を活かせずに一から手探りで進めるのも非効率な気がする、というご意見でした。Macのことえり、WindowsのMS-IME、googleのgoogle日本語入力(=これをOSS化したのがmozc)と商用のものが多く、確かに最近はOSSな実装はあまりないです。anthyも2001年に未踏に採択され2007年で主要な開発が終了し、現在のFSIJが 引き取って ほそぼそとメンテナンスしている状態です。


uimやibusのインプットメソッドフレームワーク、anthyやmozcのかな漢字変換を発展させて日本人のQoLを向上させるには開発する人が増えることももちろんですが、昔かかわった人たちの個の中にある知識を再統合する作業も並行して進める必要がありそうです。


auther: dictoss

地元の北海道から流れて大阪へ行き、現在は東京でお仕事中。 仕事ではCentOS、家ではDebianとFreeBSDを使い何かしようと画策中。

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